干いもの生産設備 干いもの生産設備
当センターで製造する「干しいも」は冷風除湿型乾燥システムによる完全屋内乾燥です。
屋内乾燥で作られた商品には「クリーンマーク」を付けて販売しております。

 「干しいも」は、手間暇をかけ昔ながらの方法で作られ続けてきましたが、近年この製造方法について技術革新がなされています。特に、乾燥方法については、自然の恵みを活用した屋外での天日乾燥がこれまで主流でしたが、天候に左右されることや衛生管理が難しいなど品質管理の面で課題がありました。そこで、より良い商品を安定して消費者の皆様に供給できるよう開発したのが当センター独自の冷風除湿型乾燥システムです。この乾燥システムは、天日乾燥の原理を応用したもので、冬場の自然条件である気温、湿度、風、太陽光を人工的に再現させたことを特徴としています。
従来から遠赤外線や熱風を用いた人工的な機械乾燥設備は存在していましたが、何れも味・質の面で天日乾燥を上回る製品を作り出すには至りませんでした。当センターの冷風除湿型乾燥システムで製造した「干しいも」は、自然を超えたと言っても過言ではないほどのでき映えです。しかも屋内乾燥ですから殺菌処理も施し衛生的です。当センターでは、冷風除湿型乾燥システムの開発に当り「干しいも」の天日乾燥過程を分析し、その過程における「干いも」の善し悪しを評価しました。この結果、「干いも」の甘味やネットリ感を出すには、乾燥時の温度差が重要な要因であることが分かり、これを乾燥工程に盛り込みました。
 ひたちなか市近郊の冬場の外気温度は、昼間太陽光が射していれば約12℃~18℃、夕方から朝方は5~-5℃が平均的な温度で、これに地域特有の太平洋側から乾いた風が吹き降ろすと、約7日間で「干いも」が出来上がります。この自然乾燥の状態では、夜と昼との温度差が生じこれが毎日繰り返されることによって甘味が凝縮され柔らかい「干いも」ができるのです。
当センターの冷風除湿型乾燥システムは、この自然乾燥の工程を人工的に再現させたもので、夜の気温を模擬した冷却工程、朝の気温を模擬した乾燥工程A、昼の気温を模擬した乾燥工程B、午後から夕方までの気温を模擬した乾燥工程Cを組み、これに除湿送風を加えシーケンスコントロールすることによって自然乾燥を再現しています。

「冷風除湿型乾燥システム」の乾燥工程

 

干いも 原料芋の品質管理

 良質な「干いも」の甘味や柔らかさは、原料芋の品質で決まります。当センターでは、原料芋の生産、収穫、貯蔵から「干いも」の製造・販売まで全ての過程を一環して行っています。特に、原料芋については、「干いも」の甘味(糖質)に直接影響が出ることから、その生産や貯蔵については長年の経験と実績によるノウハウが活かされています。

干いもの苗

 写真は原料芋の植え付けに使用する芋苗の育苗状況です。この中から一本一本選りすぐったものを畑に植え付けます。芋苗は5月末から6月中旬ごろに植え付けを行います。そして、4ヶ月程経った10月初旬から下旬にかけて収穫します。

 収穫した原料芋

 収穫した原料芋は、コンテナと呼ばれる箱に入れ、専用の定温貯蔵倉庫で熟成させます。「干いも」の甘味や柔らかな舌触りは、加工する原料芋の状態に大きく左右されます。通常、掘り立ての原料芋は澱粉質が多く含まれ低糖度であり、これを「干いも」に加工しても甘味が無く、パサパサしたものになります。このため、「干いも」の加工は、原料芋の澱粉質が糖に変わった状態(糖化)で加工することが甘味や柔らかさ(ネットリ感)を出す秘訣となります。

 当センターでは、原料芋の糖化をより効果的に促進させるために、定温貯蔵による原料芋の保管管理を行っております。定温貯蔵設備は、温度・湿度をある条件でコントロールさせ、掘り立ての原料芋を短期間で糖化させることができます。この貯蔵技術は、長年の経験と実績を踏まえ当センターが開発実用化したものです。

 干いも倉庫管理

 また、本定温貯蔵技術は、原料芋を長期保存する場合にも用いられております。原料芋は、冬場の外気温度によっても自然に糖化されますが、この糖化が進むと腐りやすくなる特質があります。そこで、糖化の促進作用とは逆に原料芋の糖化を抑制させ、「干いも」に加工する直前に原料芋を糖化させる手法を当センターではとっています。よって、当センターで製造する「干いも」は、常に安定した状態の原料芋を用いることができ、甘さやネットリ感など最高品質の商品を提供することができます。

 

干しいも加工移出問屋 永井農芸センター

312-0004茨城県ひたちなか市長砂1220-3

Tel. 029-285-0988 Fax. 029-285-7788