「干いも」は、蒸気で蒸した「サツマ芋」をピアノ線で平たく切って乾燥させた「平干いも」と切らずに丸ごと乾燥させた「丸干いも」の２種類があります。このうち、「丸干いも」は舌の肥えた地元の人でも目の色を変えるほどのとっておきのもので、平干いもにならない小さなくずいもを、蒸して天日で乾燥させたものです。そして、陽射しを凝縮したような黄金色した「丸干いも」の中身はポッテリと柔らかく、口の中にネットリと甘さがとろける絶品です。

「干いも」の食物繊維は、ご飯の約20倍。たんぱく質と脂肪は少なく、カロリーは米の３分の１で肥満が気になる方でも安心です。栄養価は、ビタミンＢ1・Ｂ2をはじめ、カルシウムや余分な塩分を体外へ排出する働きのあるカリウムも含まれています。

　「干いも」はでき立てよりも、少し期間を置いて食べたほうが、より甘さが増し美味しく召し上がれます。短期間であれば、冷蔵庫、長期は冷凍庫に保存しておけば、一年中美味しく食べられます。 　また、室内や冷蔵庫に保存すると、「干いも」の表面に白い粉のようなものが発生しめすが、カビではありません。糖分が変化したもので、甘さが熟したサインです。お早めにお召し上がり下さい。

　但し、直射日光の当る所や室温の高い所に保管しますと、青カビなどが発生し、食べることができなくなる可能性がありますので、保管場所には十分ご注意願います。